KaTeX に於ける領域タイプセット

  • お恥ずかしながら、長い間こんな基本的で有用なことを知らずに居た。お、おれは、これを知っていたら 10 時間程度は空き時間が出来ていたのではないだろうか。罪深いな。
  • 領域タイプセットというのは、編集している .tex の一部だけを選択し、タイプセットすることである。選択する部分が小さければその分タイプセットに掛かる時間も減るので、逐一ちゃんとタイプできているかを確認しながらソースを書くスタイルの人の作業効率に寄与する。
  • 領域タイプセットは、標準的な KaTeX の環境では、C-c t r のコマンドによって実行される。これによって、編集中のファイルのあるフォルダーに、texput.tex が生成され、タイプセットが行われ、texput.dvi が生成される。あとはこれを開けば良い。
  • タイプセットの領域は、私の纏めでは以下の規則によって決定される。

まず、ファイルを先頭から走査して、(1.) ポイント(カーソル)と (2.) %#BEGIN のいずれが先に現れるかを判定する。(1.) の場合、ポイント(カーソル)位置とマーク位置のあいだ(二者の順序を問わない)をタイプセット。(2.) の場合、%#BEGIN から %#END までをタイプセット(%#END が無ければファイル終端まで)。

    • なお、%#BEGIN と %#END というのは、KaTeX に於ける制御語であって、TeX のレベルのものではない(ですよね?)。
    • なお、ポイントとマークというのは、まああれです。xyzzy を使っているあなたなら、当然知っていますよね(グフッ)。
  • こうしたことは『野鳥 YaTeX』 に関する記事を読んでいて知った。上の規則も、異なる形で述べられている。私には上の言い方の方が理解しやすかった。
  • KaTeX は YaTeX とほぼ同じ動きをするように作られているというので、まあ細かいことは YaTeX のマニュアルを見てね、っていうことなんだと思うが、誰か、この領域タイプセットのことを教えてくれても良かったのではないか。はあなるほど。