月曜日。何度でも蘇る
★1,01-
- 帰ってきた。かなり僕はぼろぼろにすり切れ始まっている。
- 明日火曜日の午前九時からヒュームだ。だから、予習をするのである。-1,02
★★9,34-
- 午前一時二十五分に寝て、午前九時十分に起きた。うむ。昨日の酒はほとんど残っていないように感じる。
- 今日は実は、散歩に行ってこようと思っている。天気も良いようであるし。本を持って、ヒュームを持って、辞書を持って、ジョナサンカラーを持って、パソコンも持って。あ、パソコンの電源は気になるところだな。
- あー、えーと、そのー。-10,01
★★11,48-
- さ、それでは行ってきます。
- 風呂に入ったり食事をしたりしていました。
- 目的地の周辺地図もプリントアウトしたりしてね。-11,49
★★12,12-
- まだ出掛けられていない。仕送りのお金を入れた封筒が見あたらないんですよ。なぜか。これはまずいでしょう。-12,13
★13,35-
- やばい。見つからない。こんなにも出掛けたいのに、自分の不手際で足止めされている。まことに、。-13,36
★14,12-
- 見つからなすぎる。
- こんなに言い知れぬ気持ちになったのは大学生を始めてから初めてかも知れない。
- 見つからなすぎてむかついてきた。
- 大分どうでも良くなってきた。色々なことが。-14.13
★★18,31-
- そろそろ限界だな。結局見つからない。だがそろそろ、ヒュームに当たらないと時間が無くなる。日本語が変だな。「そろそろ、」……いや、どのようにすべきだろうか。「そろそろヒュームに当たらないと、当たるための時間が無くなる」。いやそれはそうだが、「当たる」が重複している。「そろそろヒュームに当たらないと、それをするための時間が無くなる」。「それをする」というのが不自然だな。日本語では、ここまで近い語句を「それ」で受けることは余りしないから。「そろそろ気持ちを切り替えるべきだ。そうしないとヒュームに当たる時間が無くなるから」。それなりに自然な文に見えるが、「気持ちを切り替える」というのは元の文には見当たらない要素だ。一体、どのように書き直すべきなのだろうか。
- 仕送りの前借りをお願いすることになるかも知れない。どこかへ行ってしまっているわけがないので*1、間違いなくこの部屋のどこかにあるはずなのだから。
- 全く納得がいかない。一体、え、なに、おれが悪いのか? こういうのって。しょうがないだろ? 失せものなんか。おれ悪くない。
- それよりも、その失せもののせいで散歩に出られなかったことの方が腹立たしい。こんなに天気の良い日に出掛けようという気持ちになり、ルンルンで用意してたのに全く期待はずれだよジーザス。おれに懺悔しろバカ。赦してはやらないが、存在することぐらいは許可してやろう。お前には存在することぐらいしか能がないのだろう。この不能者めが。-18,51
★★20,48-
*1:たしかに、今までには封筒に足が生えてどこかへ行ってしまったことがないからといって今回もないとは限らない。だが、そんなことが起こっていたのだとしたら私は台所のスパゲッティ・ミート・ソースの鍋の中に入っているかも知れないと気を回さなければならなくなる。