月曜日。セイ、ホウ!

★★7,06-

  • 久し振りに! ねえみんな、セイ、ホウ! セイ、ホウ! ホウは山の頂から語る言葉、セイ、ホウ! 口蓋は風船の割れる音、セイ、ホウ! そうなんだ! 僕は久し振りにこのここに凝り固まった肉から飛翔して、塵となり風となり灰となって聖杯にがれた。昨日の冬の空は山吹色の星にまみれ、僕の脊髄を啜っていった。だから僕は! 僕は、今、ここに! ここに立ちつくしてしかしそれはシャワー室で! 換気扇はびゅんびゅんと回って、ビルの壁面を垂直に登っていく巨大ナメクジみたいになっていた! おれは満足していた! 何の未練もない! 夢魔は天井裏を駆けめぐり僕の灰を撒き上がらせようとするけれど、結局崖から真っ逆さまに落ちてしまうんだ!
  • 今日は午前九時半に街の駅に集まって、生郎を食いに行く予定である。そののち、やはり午後五時から水泳会。それだからイリアスを読もう。