• おれには幾つかのしたい話がある。それはそうなのだ。そう、それはそうなのだ。
  • 一つには、もうサイト上では変わってしまったのだけれど、ちょっと前に海藍さんが書いていた文章が僕のことを徳俵からグイグイ押しやって「わふん」みたいな感じになっていたのでなんとかしておれとしても海藍さんのその文章の雰囲気を体得したいと思いああそうね、だから久し振りに文体模写みたいなことをしてみようかと思ったのだけれど、まあ、その、多分分かってくれるような人ってあんまりいないと思うので、でもほらちょっと前のおれだったらそんな、分かってくれるような人が少なかろうともそのネタで押し切っていって、むしろこのおれの方が貴様等をその安穏とした徳俵から押し出してやンよ、みたいなそんな感じでおれとしても向かっていったかも知れないのだけれど、まあ結局二巻になって鈍感になってしまったのは僕のそういった心意気だったようです。ごぬんね
  • それからもう一つに、最近読み終わった『女皇の帝国』の感想を書いてみようじゃないの、というのがおれの中で俄に沸き起こっているのだけれど、まあその、なんていうかねえ、ね、分かるでしょ、こっちの方は分かるでしょ。あの本、取り扱いが難しいと思うじゃないですか。まあなんてえの、いやすげえ面白かったから薦めてみたいという気持ちはあるのだけれど、そして最近二巻が出るという話を聞いたからこりゃ買わないわけにはいかない ZE! みたいな事をおれはこの小さな胸で思っていたのだけれど、ねえ……。その、ねえ。
  • だからおれはもうちょっと戦略的に動くことにしたのだ。いや、そうすることに今決めたのである。おれはなにも那子様の魅力にクラクちまったわけではなくて、そのほかの部分でもああええわいと思ったのだけれども、でもそれでも那子様のことを避けて話をするわけには行かないと思われるから、多少彼岸の近くにいたおれを彼岸から手招きしてくれた『女皇の帝国』のその彼岸というものに、多少なりとも触れないわけにはいかない。だから、おれは、此岸を彼岸に近づけることをしようと思う。彼岸により近ければ、彼岸について話をするときの抵抗も、多少は和らぐであろう。
  • その際におれが執る手段は自分の言葉ではない。既にある作品を紹介するという手法を採ろう。で、あるからして、閲覧者諸君は、次の諸動画を見、その背景を含めて良く理解して――この彼岸により近い中州に――くると良いだろう。