サーベルタイガー

  • 例によって、誰かの役に立つかも知れないので、書いておこう。
  • ふたばで、「サーベルタイガー」という言葉の、特殊な用法が語られている現場に出くわしたことがある。それについて、メモをしておく。本来であれば「はてなキーワード」にでも登録すべきなのかも知れないが、どれだけ浸透した用法なのか分からないので、それはやめておく。
  • 「サーベルタイガー」とは、或る種の作家に対して使われる言葉である。始めの或る程度の時期はその独特な個性が読者に受け入れられていたのであるが、自分の「売り」はその特異性にあると自覚したかなんだか分からないがどんどん個性が特異性を増し、ついには大方の読者にはついて行くことの出来ないものになってゆき、最終的には見放されてしまう、という作家のことを指して、「サーベルタイガー」と呼ぶのである。これは、本来武器であったものが伸長に伸長を重ねた結果、自分を苦しめことになる、という点で動物のサーベルタイガーと似ているとされる。サーベルタイガー(剣歯虎)の中には、その牙が伸びすぎた結果自分の頭部を損傷するものがある、という挿話に基づいての謂いであるらしい。