私と江戸紫について

  • 私と江戸紫について。まずは江戸紫について。「江戸むらさき」が正しい表記だ。だがそんなことがどうだって言うんだろう。問題なのはこの、おれが、たったいま思考を江戸紫に支配されており、仄かな吐き気と眩暈とディズィイング・スターリィ・スターリィ・ナイトがこの茫漠たる PC に対して何かを叩き付けようとしているということが問題なのだ。叩き付ける、叩き付けようとしている。叩いて叩いて、古い写真機では像がぶれてしまうぐらいに頭を振ってヘッドバンギングをして有らん限りの力で雲裂き地割るこの、この、そうだ、江戸紫の話をしていたんだ。
  • だって、そうじゃないか、なあ、ウィキピーディアは江戸紫を本来、古来の染物の色名だと、そう言っている。そう言っているんだ。もっさ、もさもさ、もさもさもさもさ、もっさもさもさ、そういうことじゃないか。今の天気は晴れ、雨、夜だからカーテンを開けないと空模様は分からないし、たまに何て言っていいか分からない天気の日ってあるじゃないか。
  • ナレーションの言葉遣いが妙にショッキングに聞こえることがある。はてなは「日記ページへのアクセス解析サービス設置について質問を開始しました」と言う! 「開始しました!」と言う! 「開始しました!」と言う! 「開始しました!」! ニコニコ組曲は「春です!」と言う! おれが「江戸紫って何です!」と言うと、ウィキピーディアは「それはそめもののしきめいです!」、「しきめいです!」って、言う! 君は言う、「それは私の再会です!」! 「僕の名前はキムラ・ベテルギウス・サイトーと言います! 趣味は星空を見上げることです! 満天と絶海の星空から光の筋が落ちてくるのを見るのが好きです! 妻の名前はマミヤ・アルタイル・アイカワです! 妻は星空を見上げるのが嫌いです! 星は見上げるものではなく見下すものであり、星に見下されるのを彼女は嫌います! 彼女が漕ぐのは砂です! 集めるのは拳です! この度当社では私と妻の尾を千名様にキャンペーン実施致します! 妻に子はいません! 私には椅子がいます! 一般教書演説を江戸紫が開始しました!」! 余りにも非道い。彼らは飽くまでも平静に語っているのであり、その内容は驚くべくもなく、また平常採り上げる価値もない。だが良く注意してみれば彼らの口ぶりが自信と無批判に満ち溢れ、だがその実、実に、奇異であることが分かるだろう。
  • まもなく私たちはほんのちょっとの停車を行います。あなた方の助力は私の称賛を受けるでしょう。あなた達は実益によって償うべきです。或る晴れた日のことでした。私と約束をして下さい。