四人打ち赤北麻雀のルール

  • 私の生活には麻雀が足りていないのではないか。そういう風にも思うが、越えられるものと越えられないものがあり、ともあれ私はこれから一つの麻雀ルールを記そう。
  • 名称について。表題では「赤北あかぺー麻雀」となっているが、これは私がこの場でそれらしく拵えたもので、本来は「赤五萬麻雀」と呼ばれる。しかし、私にはこの名前が不適切と思われるから、独断で「赤北麻雀」と掲げることにした。わたくしとこのルールで対局した他の三人の方には申し訳なく思う。だがそれでも、ブログに書くことでもあり、名前は多少でも適切なものである方がよいのではないか。そのように思うのだ。
    • 私はのちに、三人の方に改称の提案をするであろう。その際に意見を賜れればと思っている。

1. 概要

  1. 本ルールは、(私の周りの)多くの三人麻雀で採用される「赤五萬」のルールを、四人麻雀に於いても履行できるように適正に拡張・改変したものである。この場合の「適正」とは、抜きドラを「抜く」ことをキーとするということ以外にも、三人麻雀での赤五萬ルールの有する暴力性、破壊性、爽快性、ドラマ性、ロマン性、等々を保存していることを言う。
  2. 「赤五萬」ルールに於いては赤五萬を「抜く」ことが条件となって、そのプレイヤーの和了り点が倍加するのであった。しかし四人麻雀用の本ルールでは、「或る特定の要件を満たす北」(「赤北」)を「抜く」ことが条件となる。
    • それ故に私は本ルールに「赤五萬」の名を冠したくない。

2. ルール

2.1 常設ドラとゲーム進行に関するルール
  1. 北、及び赤北(後述)は抜きドラである。
    1. 一人のプレイヤーが合計四枚の北(赤北含む)を抜いたならば、その四枚でドラ八と数える。
    2. 北(赤北)を抜いたときの嶺上自模での自模和に、嶺上開花を認める。
    3. 北(赤北)を抜いた直後に河に打つ牌での栄和に、樌振りを認める。
    4. 北(赤北)を抜くことは、立直一発の正否に関係しない。
      1. 一般に、暗樌及び嶺上自模は立直一発の正否に関係しない。
    5. 役満を北待ちで聴牌しているプレイヤーは、他のプレイヤーが北(赤北)を抜くことによって、そのプレイヤーから栄和してよい。
      1. 一般に、役満聴牌しているプレイヤーは、他のプレイヤーが当該の牌を樌することによって、そのプレイヤーからその牌で栄和してよい。
    • 嶺上牌を(四枚ではなく)八枚確保するように捲りドラを捲らねばならない。
  2. 常設の捲りドラは、二枚である。
    • 闘牌開始の前に、普段の一枚に加え、その隣のもう一枚を捲り、この二枚を捲りドラとする。
  3. 常設の赤ドラは、赤五萬:一枚、赤五筒:二枚、赤五索:一枚の計四枚である。
    1. 場合によっては、赤五萬:一枚、赤五筒:一枚、赤五索:一枚の計三枚でもよい。
  4. 自模は、捲りドラの直前まで行う。
    1. 樌は、樌ドラとして捲るべき牌が既に自模られていて山に無い場合、出来ない。
  5. 自らが北(赤北)を河に打った上での流し役を認める。
2.2 赤北に関するルール
  1. 赤北を、次のように定める: m 番目及び n 番目に、抜かれたか・河に打たれた北は、赤北である。ここで m 及び n は、次のように定められる:闘牌開始前に捲られた常設の捲りドラの一枚目が、(i) 萬子であれば m = 1、(ii) 筒子であれば m = 2、(iii) 索子であれば m = 3、(iv) 字牌であれば m = 4;捲りドラの二枚目が、(i) 萬子であれば n = 1、以下同様。
    1. 抜いた北が赤北である場合、特別に横倒し(あたかも碰や吃で他のプレイヤーから鳴いた牌のように)にして、晒す。
  2. 赤北も、北と同様、抜きドラである。
  3. 赤北を k 枚抜いたプレイヤーが和了した場合、他のプレイヤーから得られる点数は、普段の 2k 倍である。
  4. 赤北を k 枚抜いたプレイヤーが和了せずにその局が終了した場合、そのプレイヤーは満貫払いを k 回行う。
    1. この満貫払いは錯和としてのものではない。
      • それ故、赤北を抜いたプレイヤーが出現した局に於いて錯和が発生し、その局が続行できなくなった場合には、この赤北を抜いたプレイヤーはそのことによって満貫払いをすることがない。
  5. 河に打たれた赤北は、打たれたその赤北が代わりに北・五萬・五筒・五索のいずれかであったならば栄和可能であったようなプレイヤーにとって、北・五萬・五筒・五索のいずれかである(いずれであるかは赤北を打たれたプレイヤーが銘々に決する)。もしそのようにして栄和した場合、特別に普段よりも二翻増しで和了点数を計算する。
  6. 赤北は、真似満の正否の裁定に際しては、北ではなく赤北として扱われる。