卒業論文のために導入した事項

 私は卒業論文を書くに際し、TeXを使いました。そのときには、色々な記法を公開して教えてくれているサイトを活用しました。しかし、必ずしも目当てのものがすぐ見つかるとは限らず、難儀しました。結果としては何とか解決するに至ったわけですが、時間もない状況ではやきもきさせられたわけです。そこで、とりあえず私が使った記法を公開することで、私もそうしたことの一助となることを目指します。さて、先程述べた通り、これらは色々なサイトで公開されている情報から成り立っています。ここにそのことを記して、感謝の証としておきます。

 まず、私の卒業論文のプリアンブルのうち、卒論の内容に関わらない範囲で、ここでの目的に添った部分をそれっぽく再現・引き写します。

\documentclass[12pt,a4j]{jsarticle}
\usepackage[dvips]{graphicx}%%%%図挿入
\usepackage{color,graphicx}%%%%色付き文字
\usepackage{ulem}%%%%線引き用
\usepackage{plext}%%%%横組み環境傍点
\usepackage{amsmath,amsthm,amssymb}%%%%数学用
\usepackage{fancybox}%%%%文字を四角で囲うのに必要なんですね?
\usepackage{float}%%%%これを記述しないと、図表が一番最後に回ってしまう(のだと思う)。
\usepackage{lastpage}


%%%%以下二行が、sectionを「章」に変える。
\renewcommand{\presectionname}{第}
\renewcommand{\postsectionname}{章}


%%%%以下三行が、subsectionを「節」に変える。
\makeatletter
\def\thesubsection{第\@arabic\c@subsection 節}
\makeatother


%%%%次の三行で、subsubsectionの形を整える。
\makeatletter
\def\thesubsubsection{ (\@arabic\c@subsubsection)}
\makeatother


%%%%以下の一行が、captionを「Fig.」に変える。
\renewcommand{\tablename}{Fig.}


%%%%ここから…、
\makeatletter
\@definecounter{yakuchu}
\@addtoreset{yakuchu}{document}% <--- depende on class file
\def\yakuchu{%
\@ifnextchar[\@xfootnote %]
{\stepcounter{yakuchu}%
\protected@xdef\@thefnmark{(訳注\theyakuchu)}%
\@footnotemark\@footnotetext}}
\def\yakuchutext{%
\@ifnextchar [\@xfootnotenext %]
{\protected@xdef\@thefnmark{(訳注\theyakuchu)}%
\@footnotetext}}
\def\yakuchumark{%
\@ifnextchar[\@xfootnotemark %]
{\stepcounter{yakuchu}%
\protected@xdef\@thefnmark{(訳注\theyakuchu)}%
\@footnotemark}}
\makeatother
%%%%ここまでで、細かな脚注が出来るようになる。
%%%%htmlファイル「2185」(フォルダ「脚注と訳注を使い分けたいよ、というQ&A」内)を引き写し、手直しをした。具体的には、(1)「\@addtoreset{yakuchu}{section}」を「\@addtoreset{yakuchu}{document}」に変更し、また(2)「jfootnote」を「yakuchu」に変更した。その結果、(1)訳注の番号がドキュメント全体を通してのものとなってセクション毎にリセットされなくなり、(2)「\yakuchu{}」の「{}」の中に訳注を入れればいいことになった。
%%%%ところで、脚注(footnote)と訳注(yakuchu)のカウンターが別個に用意されており、別個に加算されていく。ので、訳注が原文脚注の代わりとして数えられるべき(例えば、原注を代わりに訳注内で紹介するときなど)であるならば、\addtocounter{かうんた名!}{増減サセル値!}のコマンドを使って、カウンタをいじるように。
%%%%脚注・訳注内(どちらでも可)で、「\footnotemark」または「\yakuchumark」と書くと、脚注・訳注内であるにも拘わらず、さらなる脚注または訳注を作成できる。その直後のソース中で、「\footnotetext{内容ノ文字列}」または「\yakuchutext{内容ノ文字列}」と書けば、その内容をアウトプット出来る。こうした場合も、それぞれの脚注・訳注のカウンターは加算されるので、必要に応じてカウンターを調整すること。


%%%%ここから…、
\makeatletter
\if@twocolumn
\renewcommand{\paragraph}{\@startsection{paragraph}{4}{\z@}%
{\z@}{-2zw}% 改行せず 2zw のアキ
{\normalfont\normalsize\headfont}}%% ■ の削除
\else
\renewcommand{\paragraph}{\@startsection{paragraph}{4}{\z@}%
{0.5\Cvs \@plus.5\Cdp \@minus.2\Cdp}%
{-2zw}% 改行せず 2zw のアキ
{\normalfont\normalsize\headfont}}%% ■ の削除
\fi
\makeatother
\setcounter{secnumdepth}{4}
\renewcommand\theparagraph{ (\roman{paragraph})}
%%%%ここまでで、(1)paragraphの■を削り、(2)番号を振ってその番号を小ローマ数字で表記する、を実現する。htmlファイル「33339(paragraphの表記に関するQ&A)」などを参考にした。


%%%%次の、普段は「%%」が先頭に加冠されている一行(「%%\nofiles」)を書くと、.tocファイルの更新が行われなくなる。ので、.tocをいいように書き直したら「%%」を削ろう。
%%%%特に、.tocの、「{第n節}」の直後に「 」を入れ、「{ (n)}」の直後に「 」を入れ、「{paragraph}{」の直後に「    」を入れるといいだろう(ただしこの一文について「n」は任意の数字を表すものとする)。――で、あってるかどうか。
%%\nofiles

 これに対して説明を加えることで、私が実現していた表現を紹介することにします。それで全てではありませんが、とりあえずは、これを。