脚注と訳注

 次の記述についてです。

%%%%ここから…、
\makeatletter
\@definecounter{yakuchu}
\@addtoreset{yakuchu}{document}% <--- depende on class file
\def\yakuchu{%
\@ifnextchar[\@xfootnote %]
{\stepcounter{yakuchu}%
\protected@xdef\@thefnmark{(訳注\theyakuchu)}%
\@footnotemark\@footnotetext}}
\def\yakuchutext{%
\@ifnextchar [\@xfootnotenext %]
{\protected@xdef\@thefnmark{(訳注\theyakuchu)}%
\@footnotetext}}
\def\yakuchumark{%
\@ifnextchar[\@xfootnotemark %]
{\stepcounter{yakuchu}%
\protected@xdef\@thefnmark{(訳注\theyakuchu)}%
\@footnotemark}}
\makeatother
%%%%ここまでで、細かな脚注が出来るようになる。
%%%%htmlファイル「2185」(フォルダ「脚注と訳注を使い分けたいよ、というQ&A」内)を引き写し、手直しをした。具体的には、(1)「\@addtoreset{yakuchu}{section}」を「\@addtoreset{yakuchu}{document}」に変更し、また(2)「jfootnote」を「yakuchu」に変更した。その結果、(1)訳注の番号がドキュメント全体を通してのものとなってセクション毎にリセットされなくなり、(2)「\yakuchu{}」の「{}」の中に訳注を入れればいいことになった。
%%%%ところで、脚注(footnote)と訳注(yakuchu)のカウンターが別個に用意されており、別個に加算されていく。ので、訳注が原文脚注の代わりとして数えられるべき(例えば、原注を代わりに訳注内で紹介するときなど)であるならば、\addtocounter{かうんた名!}{増減サセル値!}のコマンドを使って、カウンタをいじるように。
%%%%脚注・訳注内(どちらでも可)で、「\footnotemark」または「\yakuchumark」と書くと、脚注・訳注内であるにも拘わらず、さらなる脚注または訳注を作成できる。その直後のソース中で、「\footnotetext{内容ノ文字列}」または「\yakuchutext{内容ノ文字列}」と書けば、その内容をアウトプット出来る。こうした場合も、それぞれの脚注・訳注のカウンターは加算されるので、必要に応じてカウンターを調整すること。

 この記述によって、訳注を使うことができるようになります。普通は脚注(\footnoteコマンド)しか使えないので、この記述は私にとって重要でした。

 ここでは、「\yakuchu」コマンドを新設しています。「\yakuchu{ほげほげ}」と記述すると、普通の脚注とは別に、ページ下に「(訳注 1)ほげほげ」と出ます。

 この\yakuchuは、脚注(\footnote)とは別個に番号が振られています。ので、或る訳注を原注の代わりにしたいときには、注意が必要です。ちなみに、私がそういう状況に直面したのは、訳をしていて或る原注の挿入マークが消えているときでした。要するに、例えば原注7番がページ下にあるんだけど、それがどこに対する注なのかが分からん、と。本文中に「*7」がねえじゃねえかと。そういう状況です。しょうがないから訳注を振って、「いやね? 原文には7番ていう脚注があるんだけどね? それがどこに対する注なのか、消えちゃってるんだよ。一応訳しておくから、見ておいてね。下ヲ見ヨ〜〜↓」という風にして、訳注の中で原注を紹介することにしました。そのため、次の原注は、第8番じゃなきゃならないわけです。けれど、訳注と脚注は別個に数えられているから、そのまま素朴に\footnoteとだけするとその脚注は「第7番」でしかないわけです。そこで、\addtocounter{footnote}{1}と書いて、脚注の番号を一つ飛ばす必要があります。

 それから、脚注内について訳注したい場合があります。私の場合では、長い長い原注に突っ込みを入れなきゃならないことがあったわけです。そのときには、然るべき位置に「\yakuchumark」と書きます。そうすると、その位置に「(訳注2)」みたいに書かれます。こうした訳注も訳注として数えられているので、番号は文章の頭から数えて何番目かによります。この訳注の中身は、当該の「\yakuchumark」の次に書かれた「\yakuchutext{ほげほげ}」」に従います。