水泳会について

  • 私が「水泳会」と呼んでいるものについて説明すると共に、自分に対しても確認をしておく。
  • これは週一度プールに行って、水泳をするものであるが、同時に、共に泳いでいる人(具体的には、現在タクシさんさん一人)と次のことを取り決めているものである。即ち、その次の水泳会までに所定の本を所定の範囲分読んでおき、それを実行したことを確認し合う、という取り決めである。簡単に言い直せば、この「水泳会」は誠に簡易な「読書会」も兼ねているのである。ただし、普通の読書会とは異なり、内容についての細かな議論は行わない。単に、この水泳会という会合をペースメーカーに用いるのみである。
  • 取り決めによって定められる図書は、取り決めるもののあいだで交互に挙げられている。現在は、私が挙げた『オデュッセイア』を読んでおり、これが終わったのちには、タクシさんさんが挙げた『赤と黒』を読む予定である。
  • なお、読む範囲は、「それ全部」と「三百頁」のうち短い方である。『オデュッセイア』は上下巻本で、一冊が三百頁以上あるので、一週で三百頁を読むことになっている。
  • この読書会的側面は、前々回から発生したもので、前回までに三百頁を読んでくるはずだった。で、今回(今週の金曜日に行われる)は、その続き、『オデュッセイア』の上巻が三三〇頁なので、下巻の二七〇ページまで読んでくることになっている。これは、個々人の進度に関係なく設定されており、規定の範囲を読めなかった場合にも、機械的に課題が課されることになる。ので注意。
  • また、この水泳会自体、機械的に催される。即ち、事前に参加者が他の参加者を誘って会を開く、という形式ではなく、そもそも既定の日時に催されるものであるので、「行こうよー」とか「今日来る?」とかという示し合わせをする必要がない。というか、それはナンセンスであるとされている。これは、私たちが設定した制度でありながら、私たちをも拘束してくる、社会的なものなのである。
  • ちなみに、読書会的側面としては、《ホメロス(著)、松平千秋(訳)『オデュッセイア (上)』isbn:4003210247》 → 《ホメロス(著)、松平千秋(訳)『オデュッセイア (下)』isbn:4003210255》 → 《スタンダール(著)、桑原武夫ら(訳)『赤と黒 (上)』ISBN:4003252632》 → 《スタンダール(著)、桑原武夫ら(訳)『赤と黒 (下)』ISBN:4003252640》 → ……と進む予定である*1。そのあとはまだ決まっていない。順番的には私が定めることになる。さて、何を読むことにしようか。

*1:実はスタンダールがこの版を用いるかは決まっていないのだけれど。