ソースについて

  • うむ。大体だな、ひとり暮らしの人が食費を切りつめ、またしかしながらそれでも余り料理をする時間を取りたくない、という場合には、「ソース」式の料理を作るのがよいのではないか。そのように思い、またみんなもそんなことには気が付いているのと思うのだけれどそれでも中々そういう記述には与ったことがないので代わりにおれが書いておくことにする。
  • ここで「ソース」式と言っているものの具体例は、まあスパゲッティミートソース用のミートソースだ。考えても見よ、スパゲッティミート「ソース」だぜ。あそこに掛かっているのはソースなんだ。ウスターソース、中濃ソース、そして醤油ソイ・ソース辺りが、もしかしたらみんなの一般的な「ソース」なのかも知れないが、スパゲッティミートソースのミートソースもソースだ。
  • そこでそのソース性から、幾つかの性質を抜き出して述べてみよう*1。一つには、(i)主食的なものに掛けられる、という性質があるだろう。ソースとは、それ単品では食べ物として不的確だ。ウスターソースをそれだけで舐める者があろうか、或いは醤油をボトルから啜る者があろうか。そして、スパゲッティミートソースのミートソースをそれだけ掬って食べる者は、どこか間違った食べ方をしていると蔑まれないだろうか。そして次には、(ii)保存期間がソース以外のものと比べて長いということも挙げられるだろう。ここで言っている保存期間というものは、単に腐らずに取っておける、ということだけではなく、さらに狭い意味で、長い時間のあとでも食べる気がする、という心理的な意味を含むものである。さて、これは飽くまで炒め物や焼き物などと比べての場合であるが、ソースは、そのような意味で「保存期間」が長いのではないだろうか。一週間前のハンバーグ(勿論冷蔵されていたと前提する)を温め直したものと一ヶ月前に購入したトマトケチャップソース。どちらが一体より危険そうであるか。無論この「保存期間」は、同じソースの中でもスパゲッティ用ミートソースのようにより料理的であるものの方がより短い(一週間前のトマトケチャップと一週間前のミートソースを比べてみよ)。しかしながらソースではないそれ以外の料理と比べてみれば、まだその「保存期間」は長いと言えないか。
  • さて、まあ上のように考えたことと余り関係はないのかも知れないが、ともかくソースは他の料理よりもコストパフォーマンスが高い。と思う。というのも、普段と同じだけの主食(白米やスパゲティ)を消費するとしても、ソース料理は総菜料理と比べて、より安くより多くできるのではないだろうか。
  • もういいかな。もういいよね。
  • あ、「カレー」も「カレーソース」だと思うよ。だからカレーもソースの一種だと思うよ。

*1:勿論これは偶有する性質(偶有性)ではなく、属性のはずだ。