実家にて『へうげもの』のアニメを目にする。何と言うか……。何と言うか、ええと、その、なんか、さっぱりしていますね。僕が見ていた『へうげもの』は、もっと、こう、ねっとりとした、偏執的なんだよね。劇画が足りない。劇画が足りていないよ。なんか、こう、優等生的なアニメだと感じている。優等生的だなあ。ちがうよ? 『へうげもの』は、時代劇じゃないよ? てゆうか、時代劇っていうのは、もっとこう、浅ましいものなんだよ。ちがう、ちがうの。どの時代にも狂人は居たんだっていうことを教えてくれたのが時代劇だ。あの頃の人たちもあの頃の人たちらしく、狂っていた。もっと狂った NHK が見たい。多分、『へうげもの』は実写でやった方が良かったんじゃないのか。分からない。佐助の役者の人が若すぎるんじゃないのか? もっと狂って、モア、モア。やっぱり真面目な人間に転生した千葉繁じゃないといけないのではないか。分からない。『魍魎の匣』を見た時のような感動がない。