トマトケチャップを使わないトマトソースについて

    • 今日は写真はありません。
  • 尿路結石になってからは、目に見えて食事に気を使うようになった。即ち、料理を作っている。(勿論、出来上がった料理は目に見えるからそうだと言っているのだ。)このあいだも、またパスタのトマトソースを作った。おれは自分で作る時はいつもトマトケチャップを使うのだが、この時には使わなかった。(なんて乾いた文体だろう。)というのも、いつまでもトマトソースにトマトケチャップを使っていないで、もっと素材の味を楽しむ的な? もっと大人びたことをしようと思ったからだ。
  • そうして作ってみたのだが、少々、肉臭いですね。ははあ。成程。これはたしかにちょっと牛の挽肉が悪くなっていたのかも知れない。《隷属庫/Slavevault》の中で酸化してしまったのだろう。確かにちょっと、作るまでにあいだが経ってしまったからな。しかし、それだけが原因だろうか。原因はトマトケチャップを使わなかったことにあるのではないか。加えて、トマトケチャップを使わない場合、塩を多めに入れなければならない。多分、トマトケチャップの有している酸味や甘みの代わりに、塩味を増やさないと美味しく食べられないというのが真相であろう。これがよいことなのかどうなのか。敢えてトマトケチャップを使った方が良いのではないか。
  • 成程。こうしてトマトケチャップの良さ、或いは功罪が少々理解できたわけだ。確かにトマトケチャップを使うといつも同じような味にしかならない。これは、トマトケチャップに特有の酸味と甘みと、風味があることと表裏一体なのだ。
  • ただ、僕はもう少しトマトケチャップを使わずに料理していってみようと思う。なぜなら、パスタソースという領域には、トマトケチャップを使わないものが数多くあるからだ。トマトケチャップを使っていては、そうしたものにアクセスすることは叶うまい。