新しいタイトルを考えよう (7)

 本書のような書物を社会に問おうとする者は誰でも、次のような批判に晒されるということを覚悟していなければならない。「このような馬鹿げた内容を臆面もなく述べるとは、この著者は現代物理学の成果を何も踏まえていないどころか、それらを軽んじ、蔑ろにしようとしている」。
 しかし、そんなことはないのである。それには、私の経歴を少々述べておけばよい。私は長年にわたって物理学の研究に従事してきたという経験がある。フーリエヘルムホルツたちの先行する研究によって熱法則について学び、また私自身も幾つかの論文によってその成果を発表してきた。そして私は、本書に於いて、そうした物理学が述べる感覚世界についての事象をも肯定するような内容を、別の観点から眺めた結果として述べるのである。従って、科学者たちが本書の内容を頭ごなしに否定するとしたらそれは公正な思考をしていない。本書の内容の内、物理学が語る部分に関しては、その内容が一致しているのであるから。

  • 同じコンセプトで次点は、次。
    • 『いかにして涼宮ハルヒ世界の認識を獲得するか』(「いかにしてすずみやはるひせかいのにんしきをかくとくするか」)