ホワイトハウス
- 欲しい、続きが見たい、と思ったときにはもう注文しているんだ、みたいなスタイルに憧れを持っていたので今回は即座に注文した。ザ・ホワイトハウスの三期の DVD-BOX。相変わらず高えなあ、と思いながらも注文ボタンを五十回ぐらい高速で連打しておいた。心の中で。
ザ・ホワイトハウス 〈サード・シーズン〉 コレクターズ・ボックス [DVD]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2006/07/14
- メディア: DVD
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- 本当は、ただ一回、静かにクリックした。僅かな戸惑いを噛み潰してだ。
- なあみんな、私は思うんだが、私がこれまで見てきたドラマは何がいけなかったんだろうな。私は今や、この『ホワイトハウス』を見たからだと思うが、かつてのドラマたちは――、台本がド下手クソだったか、俳優が、顔ばかり良くて台詞を喋ることをただ唇と舌をもぞもぞと這わせてみせるだけのことと勘違いしているようなどうしようもない奴らばかりだったかのどちらかだったんじゃないのか。と、おれの内なる大統領が皮肉を言う。いや、皮肉というよりは悪口なのだけれど。
- いえ、誰もがみんな、この『ホワイトハウス』のようなものに参与できるわけではないのは分かっているはずじゃあありませんか。それにどうです、こう考えるんです。ああしたドラマたちにも存在価値はあった。下賤で下卑て、どうしようもないクズでも、より良いものを引き立てて歴史の闇に身を引くという重要な任務があるんです。と、おれの内なる首席補佐官が言う。それは、よせばいいのにというような非道い皮肉だ。
- ポジティブに一点だけ言っておくと、多分、吹き替えが神懸かっているんだと思う。