ニコニコ動画に、「γ臭」とかというものって、あったんだっけ

誰かの役に立つかも知れないので書いておく。主に、その、なんですか、インターネット系のコンテンツのあり方について何かを考えようとしている人にとっては役に立つかも知れない。勿論役に立たないかも知れない。
この動画について、「この動画から感じられるのは「β臭」ではなく「γ臭」や「RC臭」である」という主張が為されている。結論的に言うと、私には、「β臭」や「γ臭」、「RC臭」の区別が付かない。ニコニコ動画は、その時期によって「ニコニコ動画（β）」とか「ニコニコ動画　（γ）」とかと、後ろに記号を付している（現在は「ニコニコ動画　（９）」）。その上で、「β」が付されていた時期に流行っていた動画に似ている場合には「β臭がする」とかと言うわけだ。けれど、どうなんですか。本当に、「その時期らしさ」のようなものが、あるのでしょうか。というわけだな。おれは「γ」の頃にアカウントを取得し、それ以来ずっと見ているわけなのだけれど、どの時期にどのような動画が作られていたか、ということは、覚えていない。少なくとも覚えていない。もしかしたらそういう「らしさ」のようなものをうまく定義できるのかも知れないけれど、少なくとも、そういうものを明確に与えてもらわないと、僕には、思い当たるものがない。そりゃあ、僕がちょっとそういうのに無頓着で、鈍いのかも知れない。イエス。その可能性はある。しかし、ともかくもおれには思い当たらないなあ。
そこでだ。そこで、どうもおれには分からないんだが多くの人が「γ臭」とかと言って話が進んでいるらしいのを見ると、そうのは本当にあるのかも知れない。あるとしよう。でも、おれには分からない。と、するとだ。あれ？　おれ、もう若い感性を失ってしまったのかな？　と思うでしょう。僕と同じように、「γ臭」と「RC臭」の区別が付かない人。あなたも若い感性を失ってしまったのかも知れませんよ？　という話なんだな。もうね、おれは言ってみれば、真面目に、まともに、ニコニコ動画を見ていない。見てないんじゃないかなあ。もっとこう、食い入るように動画をチェックし続けることは、しなくなってしまった。もう、おれは、ニコニコ動画のシーンの中心にはいないんではないか。熱心ではないのだ。イエス。それが悪いと言うのではない。おれだって動画ばかり見ていられないのだ。仕方ないさ。しかし、昔見た動画のことを時系列的に・体系的に思い出せないのだとしたら、それは、もう、ウレ線を理解していないということではないか。とてもじゃないがニコニコの流行を追っているとは言えない。追っているとは言えないのだ。そうではありませんか。
まあでもね、どうせコメントをする人たちは全然深く考えたりなどせずにコメントしているんだろうな。僕は最近そう思っている。彼らは、時間の中に連続した人格ではなく、多分、思考能力を欠いた bot なのだと思う。所詮、あのコメントたちは、かつ消えかつ結ぶ儚き文字列に過ぎないのだ。まあ、そう思っているから、人が実際にコメントを書き込んでいる現場を目にすると驚くのだけれど。