最新の三人麻雀ルール
- そろそろ、最近採用している三人麻雀のルールをまとめておこうと思った。ので、書く。
- おおまかこれまでの三人麻雀ルールを把握している読者を想定しています。把握していない人で最新のルーリングを知りたい人は、カテゴリー「麻雀」でそれを把握してみて下さい。
- 今回は厳密な書き方を目指しません。
- でも以前のもののコピペ改変になるので、そうでもないかも。
- 以下のルールは、三人で麻雀を試技するためのルールである。が、まあおれが最近採用しているルールであるだけで一般性はかなり低いだろう。というか相当特殊な部類に属すと思うけれども最早現代に於いては麻雀のルールに関して「標準」などというものを想定すること自体が(以下略)
- まあそんなわけです。
- 以前のものに手を加えたところには、おおまか強調装飾を施します。
メタルール ver 1.2
- 以下にルールを記載するに際し、一般的と思われる麻雀用語を使用する場合がある。
- 特に、便宜のための言い習わしを添える場合がある。それは括弧付き引用符(「」)で括って太字にする。
- 各ルール項目の下の階層の記述は、補足的・説明的ルールであり、ルールの一部である。
- 基本ルールと選択ルールが矛盾した場合は、常に選択ルールを優先して当該の基本ルールを無視する。
- 書き漏らしがあるかも知れないし、書くべき順番も不適切であるかも知れない。
- ルールとして書かれたものが現在のルールの全てである。
- ルールの不備が発見されたときは、競技者達の合意によってルールを改変・追加し、試技を進行させる。
基本ルール「三人麻雀」ver 1.2
- 萬子の二〜八を除いて試技を開始する。
- 試技開始時のドラ表示牌として、一枚目の嶺上牌から数えて九枚目の牌を捲る。即ち、嶺上牌として八枚を確保する。
- 四枚の五筒の内の一枚・四枚の五索の内の一枚を、それぞれ赤五筒・赤五索に取り替えて試技をする。これらは常設のドラとして扱われる。(「赤入り」)
- 親の自風は東であり、その右隣の子の自風は南、そしてその次の子の自風が西である。
- サイコロの目に関しては、(サイコロを振った)親を「一」、次の子(南家)を「二」、その次の子(西家)を「三」、そして戻って親(東家)を「四」、……と数える。
- 従って三の倍数の出目は西家を示す。
- 「持ち点が無くなる」のは、持ち点が計算上一度でもマイナスになった瞬間である。但し、飛んでもそのあとの計算は全て行うこととし、その結果が零以上であっても飛びとして半荘は終了する。
- 飛び賞は飛ばした競技者が受け取る。
- 自分以外の全ての競技者を一度に飛ばした場合、全員飛ばし祝儀として、さらに一万点分を受け取る。(「ダブル飛び」)・(「ダブルぶっ飛び」)
- 競技者は、持ち点が零を下回ることで飛びになるが、零下(「箱下」)三万点ごとに多重に飛びになる。飛びになった競技者は、飛びになった段階数分、飛び賞を重ねて払う。(「三万エブリでの段階飛び」)
- 例えば、(ア)零下千点で三着になった競技者の算定ポイントは、(i) まず丘の四万点を基準としての -41 、(ii) 次に着順による馬の -10 、(iii) (一段階)飛び賞の -10 を加算して -61 ポイントとなるが、(イ)零下三万千点で三着になった競技者の算定ポイントは、(i) 丘の四万点を基準としての -71 、(ii) 着順による馬の -10 、(iii) 二段階飛び賞の -20 を加算して、-101 ポイントとなる。
- この項目は例えば、二人だけが聴牌しているときのノー聴罰符の支払い方を決定するときに参照される。
- 即ち、聴牌形式の如何なる和了牌によっても役による二翻が確定している状況でなければ和了出来ない。これを破ると「誤栄」・「誤自模」になる。また、そのような状況に出来ないような立直は「ノー聴立直」として流局時の聴牌宣言(手牌開示)に於いて錯和になる。
- なお、立直をしていない状態での自模によって揃った手牌で、役による二翻が出来上がるならばそれで和了してよい。
- 立直をしていない競技者にとっての海底牌・河底牌・樌振り(後述)について。この場合、その自模された海底牌・打牌された河底牌・打牌された嶺上牌によって、他の役と合わせて役による二翻以上が完成するならば、和了してよい。これは、自模をされる牌が海底牌となる場合、また打たれる牌が河底牌或いは嶺上自模の直後の牌である場合は、自模をされる牌・打たれる牌の如何に拘わらずその牌は海底牌・河底牌・嶺上自模直後の牌であるからである。
- 積み棒が五本以上あるときは、代わりに完全三翻縛りである。
- この場合には、以上の文面に於ける「二翻」を、「三翻」と読み替えよ。
- 「吃」を発声した場合、誤吃となる。
- 四枚の北を全て一人で抜いた場合、代わりにドラ八と計算する。
- これは栄和扱いである。
- これは栄和扱いである。
- これは自模和扱いである。
- 即ち、自分よりも上流の競技者と全く同じ打牌を、開局時から五巡・七巡・九巡・十一巡・十三巡・……巡行った場合には、満貫・跳満・倍満・三倍満・数え役満・……分の点数を、その局の終了時に真似された競技者から受け取る。(「真似満は五巡から二巡エブリ」)
- 自分よりも上流の・複数の競技者に対して真似満を成立させた場合、その、複数の競技者全員から、点数を受け取る。
- 紅孔雀とは、一索・五索・七索・九索・中のみで成立させた和了形式のことである。
上のルールに関する裁定
ここでは、主に基本ルール「三人麻雀」に纏わる細かい裁定について述べる。これは、基本ルール「三人麻雀」ver 1.2 の一部である。
- 錯和が起こったときには、次の(i)、(ii)をその順に行う。(i)局の開始時に時間を戻し、(ii)その錯和をした競技者が満貫払いをし、(iii)その局のやり直しを開始する。
- 「局の開始時に時間を戻す」とは、各競技者が提出した立直棒をその各競技者に戻したりなどして、各競技者の持ち点数、及び供託に提出されている点数・積み棒をその局の開始時に戻すことを意味する。
- 従って、錯和によっては、局の終了は訪れない。
- 無論、もう一度その局を試技するに当たっても、積み棒を余計に増やすことはしない。
- 「満貫払い」とは、子であれば二人の他の競技者に四千点ずつを、親であれば六千点ずつを支払うことを意味する。
- (i)と(ii)の順番によって飛ぶか否かが決まる場合があるため、この順番は厳守しなければならない。
- 錯和によって誰かが飛び、半荘が終了した場合、その時点で供託に提出されている点数は、その時点で点数を最も多く所持している競技者が得る。
- 誤碰、誤吃は、千点を供託に提出する。
- 「誤吃」とは、吃が出来ないにも拘わらず「吃」と発声することである。なお、当該の三人麻雀ルーリングに於いては吃が出来ない。
- 流し技に関する警告を、口に出して他の競技者に対して明示的に行ってよい。
- 但し余りにもあからさまに警告することは男気に反することがある。この「男気」は試技を行っている競技者たちに依存する。また、この男気に由来する裁定の内実は当該の競技者たちに全面的に委ねられる。
- 親は、配牌時に自分の手牌として十五枚目や十六枚目の牌を見たことが発覚した段階で、錯和になる。
- 「〜が発覚した段階」とは、そのことが競技者達によって肯定的に合意された瞬間を意味する。
- 麻雀に於いては競技者は審判者を兼ねるという特質を有するため、如何なる場合に於いても競技者達の肯定的な合意によって錯和か否かが判定されるが、補足のためにそのような言葉遣いをする。
- 「〜が発覚した段階」とは、そのことが競技者達によって肯定的に合意された瞬間を意味する。
- 北ではない牌で抜く行為をした場合、その嶺上自模の直後の打牌の前であれば、その北でない牌を北に換えて試技を進行させてよい。これが出来ない場合には、錯和になる。また、手牌に北があってもその嶺上自模の直後の打牌をしてしまったあとであれば、北でない牌で抜いたこと(抜いていること)が発覚した段階で錯和になる。
- 振聴してのオープン立直は錯和である。
- これは、特に、そのことが発覚した段階で錯和となる。
- 立直後、他家によって栄牌が打たれるに際して栄和しないことも(発覚すれば)錯和となる。それは、立直後に振聴することになるからである。
- 振聴してのノーマル立直は合法(適正)である。
- これは、特に、そのことが発覚した段階で錯和となる。
- 立直は取り消すことが出来ない。(「誤立直はない」)
このことを、「「誤立直」はルールによって定められる用語ではない」と表現してもよい。- 立直後、その直後の競技者による打牌までは、ノーマル立直からオープン立直への変更に限り、これを行ってよい。
選択ルール「赤五萬 」ver 1.1 について
- 最近はこの ver 1.1 よりもその次の ver 1.2 の方が採用されることが多い。
選択ルール「赤五萬」ver 1.1
- 四枚の北の内、一枚を赤五萬に換えて試技を開始する。
- 赤五萬は、手牌にあるときは北として扱われる。
- 赤五萬は抜きドラとして使用することが出来、抜かれた赤五萬は、赤五萬であると同時に北である。
- 立直をしている競技者が赤五萬を自模したとき、その赤五萬を抜くか否かに関して考えるため、特別にその赤五萬牌を一度手牌近くに置いてよい。但しその場合は表を上に向け、どの競技者からも参照できるように置かなければならない。
- 赤五萬が打牌されたとき、それは、(i)和了牌として五筒或いは五索を持って聴牌している競技者にとっては北・五筒・五索のいずれかであり(その内のいずれであるかはその聴牌している競技者が銘々に見做し、決定してよい)、(ii)和了牌として五筒或いは五索を持って聴牌していない競技者にとっては北である。(iii) また、赤五萬を打牌した競技者にとっては、その赤五萬は五萬・五筒・五索ではなく、北である。
- 打牌された赤五萬は、真似満を行う競技者にとっては、赤五萬として扱われる。
- 従って、赤五萬を打牌した上流の競技者に対して真似満を成立させるには、自身も赤五萬をその巡目に打牌しなければならない(しかし、それは現在のところ不可能である)。
- 赤五萬を抜いた競技者が和了した場合、その競技者が他の競技者から受け取る最終的な得点を(それぞれ)倍にする。赤五萬を抜いた競技者が和了せずにその局が終了した場合、その局の終了時に起きる全ての遣り取りの最後に、その競技者は満貫払いをする(これは錯和としての満貫払いではない)。
- ドラ表示牌が赤五萬である場合、和了した競技者は、その赤五萬の分のドラが何であるかを任意に決定する。
選択ルール「赤五萬」ver 1.2 について
- このルールは特別に「
全赤 の赤五萬」ルールと呼ばれてよい。
選択ルール「赤五萬」ver 1.2
- 四枚の北の内、一枚を赤五萬に換えて試技を開始する。
- 四枚の五筒・四枚の五索を、それぞれ四枚の赤五筒・四枚の赤五索に取り替えて試技をする。これらは常設のドラとして扱われる。(「全赤」)
- 設備のための困難から、実際に牌を取り替えるのではなく、単に四枚の赤五筒・四枚の赤五索と見立てるだけでもよい。
- 王牌は、ドラ表示牌を含めてそれ以降のみの牌とする。
- 赤五萬は、手牌にあるときは北として扱われる。
- 赤五萬は抜きドラとして使用することが出来、抜かれた赤五萬は、赤五萬であると同時に北である。
- 立直をしている競技者が赤五萬を自模したとき、その赤五萬を抜くか否かに関して考えるため、特別にその赤五萬牌を一度手牌近くに置いてよい。但しその場合は表を上に向け、どの競技者からも参照できるように置かなければならない。
- 赤五萬が打牌されたとき、それは、(i)和了牌として五筒或いは五索を持って聴牌している競技者にとっては北・五筒・五索のいずれかであり(その内のいずれであるかはその聴牌している競技者が銘々に見做し、決定してよい)、(ii)和了牌として五筒或いは五索を持って聴牌していない競技者にとっては北である。(iii) また、赤五萬を打牌した競技者にとっては、その赤五萬は五萬・五筒・五索ではなく、北である。
- 打牌された赤五萬は、真似満を行う競技者にとっては、赤五萬として扱われる。
- 従って、赤五萬を打牌した上流の競技者に対して真似満を成立させるには、自身も赤五萬をその巡目に打牌しなければならない(しかし、それは現在のところ不可能である)。
- 赤五萬を抜いた競技者が和了した場合、その競技者が他の競技者から受け取る最終的な得点を(それぞれ)倍にする。赤五萬を抜いた競技者が和了せずにその局が終了した場合、その局の終了時に起きる全ての遣り取りの最後に、その競技者は満貫払いをする(これは錯和としての満貫払いではない)。
- ドラ表示牌が赤五萬である場合、和了した競技者は、その赤五萬の分のドラが何であるかを任意に決定する。
選択ルール「能力麻雀」について
- 最近、「能力麻雀」のルールは採用されていない。